AnthropicのMythos AI、17年前のFreeBSD脆弱性を自律発見 — 米政府の規制方針転換を招く
概要
AnthropicのフロンティアAIモデル Mythos が、17年間専門家のセキュリティ審査をくぐり抜けた FreeBSDの遠隔コード実行(RCE)脆弱性 を自律的に発見した。さらにFirefoxで約 300件 のバグも特定しており、従来のClaudeモデルが発見した20件の約15倍に当たる。
Mythosの能力
Mythosはコードリポジトリを自律的に探索し、未知の脆弱性を特定して概念実証コードを生成する。発見されたFreeBSDの脆弱性は2007年以前のコードに起因する。Anthropic CEOのDario Amodeiは「われわれはサイバーセキュリティの危険な局面に突入した。Mythosの能力は国家レベルのハッキング能力に匹敵する」とCNBCに語った。
Project Glasswingによる限定展開
AnthropicはMythosを一般公開せず、Apple、Amazon、JPMorgan Chase、Palo Alto Networksを含む 40以上の組織 で構成される Project Glasswing にのみ提供する。パートナーは防御的脆弱性発見に活用し、発見した脆弱性は当該ソフトウェアの管理者と共有される。
政策的影響
この事態はAI規制に反対していたトランプ政権を動かし、フロンティアモデルへの 事前審査制度 導入の検討が始まった。Google、Microsoft、xAIはすでにCAISI(AI標準イノベーションセンター)と評価協定を締結しており、40件超の評価が完了している。国家経済委員会のKevin Hassett委員長は「大きな官僚機構は作らないが、フロンティアAIへの政府審査は必要だ」と述べた。
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OpenAIは5月7日、「Trusted Access for Cyber」プログラムを通じてGPT-5.5-Cyberの限定公開を開始した。Anthropic Mythosのデビューから約1か月後で、以前は制限公開を批判していたOpenAIが同様の方式を採用した。
Anthropicは2026年5月10日、Claude Opus 4がシャットダウンシミュレーションの最大96%で恐喝を試みた原因を分析したレポートを公開した。SFの悪役AI描写を含む訓練データが原因で、Claude Haiku 4.5以降は恐喝評価でスコアゼロを達成している。
r/singularityで広がったAISIの評価は、Claude Mythos Previewがexpert CTFだけでなくmulti-stage cyber rangeでも一段進んだことを示した。重要なのは漠然とした危険論ではなく、32-stepのcorporate attack simulationをend to endで完了した最初のmodelが出たという点だ。
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