Isomorphic Labs、AlphaFold 3を超えた創薬AI エンジンIsoDDEを公開
AlphaFold 3を超えたIsoDDE
Google DeepMindの子会社Isomorphic Labsが2026年2月、IsoDDE(Isomorphic Drug Design Engine)を公開した。技術レポートによると、IsoDDEはタンパク質-リガンド結合予測精度でAlphaFold 3の2倍以上を記録した。
AlphaFold 3は2024年ノーベル化学賞を受賞したタンパク質構造予測技術だが、IsoDDEはここからさらに一歩進んで薬物分子設計をコンピュータで直接実行し、発見タイムラインを数年から数カ月に短縮する。
創薬プロセスの革新
従来の創薬は候補物質の発見だけで数年を要した。IsoDDEは次を可能にする:
- 分子複合体全体の3D構造生成: タンパク質だけでなくDNA、RNA、リガンド(薬物小分子)相互作用まで予測
- 結合親和性の精密予測: 薬物候補が標的タンパク質にどのように結合するか原子レベルでシミュレーション
- コンピュータ基盤の創薬設計: 実験室合成前に仮想スクリーニングで最適候補を選別
Eli Lilly、Novartisと30億ドルのパートナーシップ
Isomorphic Labsは現在、Eli LillyおよびNovartisと総額30億ドル規模のパートナーシップを結び、複数の薬物開発を進行中だ。AlphaFold 3のコードを公開しなかった理由も、Isomorphic Labsの商業的活用のためだった。
製薬産業の生物学的特異点
2026年2月現在、AlphaFoldはもはや研究ツールではなく数十億ドル規模の製薬パイプラインのバックボーンだ。IsoDDEの登場は、AIが創薬のすべての段階を主導する「生物学的特異点(Biological Singularity)」にさらに一歩近づいたことを意味する。
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