Isomorphic Labs、AI創薬に21億ドル調達 — 史上最大のAI創薬ラウンド
概要
Google DeepMindから分社したAI創薬企業Isomorphic Labsは、2026年5月12日に21億ドル(約3,000億円)のシリーズBを完了した。Thrive Capitalが主導し、既存投資家のAlphabetとGVに加え、MGX、Temasek、CapitalG、英国Sovereign AI Fundが新たに参加した。累計調達額は約26億ドルに達した。
AIドラッグデザインエンジン「IsoDDE」
2021年末にDeepMindから独立したIsomorphic Labsは、創薬をエンジニアリングの問題として再定義することを目指している。中核技術はノーベル賞受賞のタンパク質構造予測AI「AlphaFold」を基盤としたIsoDDE(Isomorphic AI Drug Design Engine)で、標的同定から化合物最適化、臨床候補選定まで創薬の全工程を加速する。
資金の用途
- IsoDDE拡張: モデル性能強化とグローバルパートナーシップ拡大
- パイプライン加速: 自社創薬候補の臨床試験進入を加速
- 人材確保: AI研究科学者と医薬化学者の大規模採用
市場への影響
従来の新薬開発には平均10〜15年と20億ドル超のコストがかかってきた。IsoDDEのようなAIプラットフォームはタンパク質-リガンド相互作用予測と設計サイクルの自動化によって開発期間の大幅短縮を目指している。今回の21億ドルラウンドは、主要機関投資家がAI創薬をPoC段階から実用・商業段階と評価していることを示すシグナルだ。
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