OpenAI、EU向けにGPT-5.5-Cyberを解放——AnthropicのMythos非公開方針と対照的
EU Cyber Action Plan:防衛目的のAIを解放
OpenAIは2026年5月11日、EU Cyber Action Planを発表し、欧州の企業・政府機関・サイバー当局・EU AI Officeに対してGPT-5.5-Cyberへのアクセスを許可した。Trusted Access for Cyber(TAC)プログラムを通じて段階的に提供され、最上位ティアでは脆弱性特定・マルウェア解析・リバースエンジニアリング・パッチ検証などの高度なセキュリティ作業が可能になる。
GPT-5.5-Cyberの特徴
GPT-5.5-Cyberは標準版GPT-5.5より高性能ではなく、認可されたセキュリティ作業に対してより許容的な設定を持つモデルだ。TACプログラムでは利用者の資格を厳密に審査し、防衛目的のユースケースに限定することで、攻撃的能力を持つAIを防御目的に振り向ける仕組みを構築している。
Anthropic Mythosとの対比
一方、AnthropicのClaude Mythos Previewは依然として完全招待制を維持している。Project Glasswingを通じて12の創設機関と約40の重要インフラ運営者のみがアクセス可能だ。英国AI安全機構(AISI)のテストではGPT-5.5が専門家レベルのサイバータスクで71.4%の合格率を記録し、Mythos(68.6%)をわずかに上回った。
意図せず進化するサイバー攻撃能力
AISIはGPT-5.5が32段階の企業ネットワーク攻撃シミュレーションを10回中2回完了したと報告。人間の専門家が約20時間かかる作業に相当する。研究者はサイバー攻撃能力がコーディングや推論能力向上の副産物として自然に発現していると警鐘を鳴らしており、AIガバナンス強化の議論が急務だ。詳細はeWeekを参照。
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