OpenAI、ChatGPTの「deep research」を公開し多段リサーチを強化
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発表内容
OpenAIは2026-02-12に公開した Introducing deep research で、ChatGPTにおけるエージェント型リサーチ機能を正式に打ち出しました。ユーザーが一度指示すると、モデルが複数のWeb情報源を順次探索し、根拠リンク付きのレポートとして整理する設計です。
技術的な位置づけ
OpenAIの説明では、deep researchはブラウジングと情報統合に最適化したo3系推論モデルを基盤としています。単発回答ではなく、検索、比較、クロスチェック、要約を連結するワークフロー型の実行が中心です。市場調査、政策確認、技術デューデリジェンスのように、結論だけでなく根拠の追跡可能性が必要な業務を主対象にしている点が明確です。
提供はChatGPT Pro、Team、Enterpriseから段階的に開始され、Plusへの拡大も案内されています。これは消費者向け機能より先に、業務利用の需要を想定した展開と解釈できます。
指標と運用上の注意
OpenAIは関連指標としてHumanity’s Last Examで26.6%を提示しています。高難度推論における進展を示す一方、実運用ではデータ品質や評価設計の影響を強く受けます。OpenAI自身も、幻覚、引用整形ミス、出典解釈の誤りを制約として明示しています。
企業導入で重要なのは、機能そのものより運用設計です。生成レポートを意思決定に使う前に、出典信頼度基準、レビュー手順、承認フローを整備しなければ品質は安定しません。deep researchの価値は、人手検証を組み込んだワークフローで最も高くなります。
総じて今回の更新は、ChatGPTを対話補助から根拠重視の調査オーケストレーションへ拡張する動きであり、同時にガバナンス実装を前提とした導入フェーズに入ったことを示しています。
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