4月米雇用11.5万人、市場予想の2倍超え——失業率4.3%に上昇
Original: U.S. payrolls increased 115,000 in April, more than expected; unemployment at 4.3% View original →
米労働統計局(BLS)が5月8日に発表した4月の非農業部門雇用者数(NFP)は11万5,000人増と、ダウ・ジョーンズのコンセンサス予想5万5,000人の2倍を超えた。失業率は4.3%に上昇したが、これは大量解雇ではなく労働参加率の回復を反映したものだ。関税不透明感から景気後退リスクが意識されていた市場の想定を大幅に上回る結果となった。
コンセンサス比+6万人という上振れ幅は、ここ数カ月で最大規模のポジティブサプライズだ。米通商政策の不確実性により企業が採用を見合わせるとの見方を裏切り、4月も労働市場が底堅さを維持したことを示す。
債券市場は即座に反応した。2年物米国債利回りが上昇し、米連邦準備制度(Fed)の利下げ期待が2026年後半へ後ずれした。FF金利先物は6月利下げの可能性を大幅に削り、市場コンセンサスは9月以降の初回利下げへ移行した。FOMCは次回定例会合に向けてブラックアウト期間中であり、今回のNFPと5月中旬予定の4月CPI(消費者物価指数)を確認してから本格的なシグナルを発するとみられる。
パウエル議長は繰り返しデータ次第の姿勢を強調している。雇用が底割れを大きく上回る水準にある中では、先制的な利下げの論拠は薄れる。コアPCEや賃金上昇率の追加データが揃って初めて全体像が見えてくる。
次の注目点:4月CPI(5月中旬)、FOMC次回会合声明、5月ミシガン大消費者信頼感指数。
投資助言ではありません。判断の前に必ず一次情報で数値を確認してください。
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