EUのDMA、次の照準はAIとクラウド AmazonとMicrosoftも審査軸に
Original: EU rules reining in Big Tech will now target cloud services and AI, regulators say View original →
欧州のデジタル規制が、次の戦場へ移った。4月28日のReuters報道によると、欧州委員会はDigital Markets Actの次の焦点をクラウドサービスとAIに置く方針を示した。これまでDMAはアプリストア開放、既定ブラウザの選択、データ移行のしやすさといった論点で語られることが多かったが、これからはAIアシスタントやクラウド集中のような、より深い支配レイヤーへ踏み込む構えだ。
当局の基本認識は、DMAが現行の枠組みでも一定の成果を出しているというものだ。現在のゲートキーパー指定対象はAlphabet、Amazon、Apple、Booking.com、ByteDance、Meta、Microsoft。委員会は、利用者が競合サービスへデータを移しやすくなり、デバイスメーカーの相互運用性も広がったと説明した。公式の初回レビューでも、DMAは依然として目的に適合していると評価されている。
今回のポイントは、その先の適用範囲だ。Reutersは、委員会がAIとクラウド市場をより公正でcontestableなものにしたいと考えており、一部のAIサービスを仮想アシスタントのcore platform serviceに指定すべきか検討すると伝えた。加えて、AmazonとMicrosoftのクラウド事業がDMA上のゲートキーパーに当たるかどうか、そして現行法でこの分野の反競争的行為に十分対応できるかも調べている。Teresa Riberaは、DMAはAIやクラウドのような新しい課題にも適応できるよう設計されていると述べた。
重要なのは、AI競争の重心が上下両方へ移っていることだ。上では、ユーザー接点を握るアシスタントやエージェント。下では、コストと実装自由度を左右するクラウド基盤。委員会は、ゲートキーパー指定基準や基本義務の大幅な書き換え、SNS相互運用義務の拡大までは今のところ予定していないとした。それでも、AIとクラウドを次の主戦場に据えるシグナルは明快だ。欧州でAI事業を伸ばす企業にとっては、モデル性能だけでなく、どのプラットフォーム機能に触れられるか、どのクラウド条件で動かせるかが競争力そのものになってきた。
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